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 先生の訃報を聞いたのは、母からでした。連休最終日、祖父母の墓参りに行くために実家に戻った私に、母が「先生が亡くなったよ。新聞に出とった」と教えてくれたのです。偶然にも、連休に入る前に急ぎの仕事は片づけていた私は、上司に電話で許可をもらえたので、木曜日に仕事を休んでお葬式に出席することができました。

 その最中の事です。お坊さんの読経が終わり、御遺族が順々と御焼香を済まされた時、司会者が「次に特別焼香を」と言ったのです。御遺族以外の焼香に特別もクソもあるかいと、内心ムッとした私の耳に飛び込んで来た名前は、
「衆議院議員、松本龍様」

 …ああ、そうだった。さっき代表でおくやみを述べた女性は、弔辞のはずが選手宣誓のノリで、あきらかに組合員だった。先生については、母が「あんたにとっては良い先生だったろうけど、親から見たら“んん?”と思う事も多い人やった」という、ある意味分かりやすい感想を持っていた。

 恩師よ、貴方から「君が代」を教えてもらう事はなかったけれど、縦笛の吹き方を教わったから、私は自分の国歌を自分で覚える事ができました。
 恩師よ、貴方から戦争の「悲惨さ」以外を聞く事はなかったけれど、齧りつく様に本を読む事を「良いことだ」と言ってもらえたから、台湾やパラオやインド、そして中国や韓国の事を自分で調べられるようになりました。
 恩師よ、今となれば色々と貴方に対し思う事もあるけれど、そう考えられるようになった事は、貴方に感謝すべきだと考えます。

 さようなら。
 私にとって、貴方は良い先生でした。
 
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